
チェッカーをやってます。
この仕事をやってると、いろいろ不思議な翻訳文の噂話がチェッカー仲間から漏れ聞こえてくるんです。
今回は映画の題名の話。
映画が好きなんで、よく見に行くんですよ。
原題と邦題が全然違うことも多くってそれはそれで面白いんですね。
例えば『アナと雪の女王』の原題は”Frozen” 「極寒の」とか「凍った」という意味。映画のタイトルは客入りを左右するんで、そのままの訳『凍った』ではヒットしなかったでしょう。きっと。
かなり前になるんですが、スピルバーグの『プライベート・ライアン』を当時の彼と観にいきました。
すばらしい映画で、私が感動に目を潤ませていると、となりの彼が
「私的なライアンって、結局どういう意味だったんだい」
と意味不明な質問。もう感動も失せ、「???」
プライベートはカタカナ英語としてよく使われているんで、彼はまんまと引っかかったんですね。
実はこのタイトルの意味は「官職を持たない兵士―最下位の階級の兵士」という意味。
名もない兵士を他の兵士が助けるという感動物語なのに、彼はいったいどんな思いで見てたんでしょう。安易なタイトルは誤解の元になるんですね〜。
因みに『ロード オブ ザ リング』のロードは”Lord” の称号、官職の前につける語なんですね。
「指輪への道」と思っている日本人は少なからずいるのではないでしょうかね〜。
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